○○の日コーナーです!今月の締めくくり、

8月30日リマの聖ロサの日です!(サンタ・ロサの日)

聖ロサは、どんな人物だったんでしょう。。。



美しい聖人 サンタ・ロサ


聖ロサはペルーのリマ生まれで、アメリカ大陸初の聖人でもあります。彼女の厚い信仰と様々な奇跡は多くの人に語り継がれ、ペルーだけでなく、南北アメリカ大陸フィリピンで守護聖人として愛されています。

聖ロサの本名はイザベル・フローレス・デ・オリーバで、彼女の美しさから人々にロサ(薔薇)と呼ばれていたそうです。自分の信仰を深めるため、両親の結婚の提案や求婚相手を次々に断り、ついには髪の毛を短く切り、顔も醜くするため自分で傷つけたそうです。そして生涯を病人や子供の世話、そして苦行に身を捧げ、1617年8月24日に31歳で亡くなりました。

そしてローマ暦の1727年に、8月30日を「聖ロサの記念日」として制定されました。普通なら帰天日(「帰天」はローマ・カトリック教会の言葉で信者が亡くなったことを指す)を記念日として制定するそうなのですが、彼女の帰天日である8月24日は他の聖人の記念日であったため、8月30日とされたようです。
そして改暦後、聖ロサの記念日はもう一人の聖人の記念日とかぶらないよう、帰天日の前日8月23日に改定されています。

しかしペルーでは現在も改定前の日付のまま、8月30日を記念日としてお祝いしています。





サンタ・ロサ聖堂


彼女が生まれ育った場所には聖堂が建てられ、そのサンタ・ロサ聖堂(Santuario de Santa Rosa de Lima)は1991年ユネスコ世界遺産に登録された、リマの旧市街「リマ歴史地区」に建っています。

サンタ・ロサ聖堂



旧市街エリアの中心



願いの井戸


サンタ・ロサ聖堂には『願いの井戸』と呼ばれる井戸があり、聖堂に訪れた人々はその井戸に願いを書いた手紙を投げ入れるそうです。どうしてそう呼ばれるようになったかと言うと、彼女の苦行に起きたとされる奇跡の話がもとになっています。

聖ロサは、人々の罪を悔い改めるための苦行として重い鎖を自分の体に巻き付け、取れないように鍵を閉めて、その鍵を井戸に投げ入れたそうです。あまりの苦しそうな姿に父親や周りの聖職者は彼女に鎖を取るよう言ったそうですが井戸に鍵を投げ入れてしまったのでそれが出来ませんでした。あるとき聖ロサはあまりの苦しさに井戸の前で嘆いていると、鍵の無い鎖が勝手に取れたそうです。

この奇跡の話はとても有名で、聖堂周辺では願いを託すための手紙が売られており、一年中多くの人々がこの井戸に訪れるそうです。





200ソル札


ペルーの誇る守護聖人ロサは、ペルーの紙幣「200ソル札」に印刷されています。
200ソル札はペルーで一番価値が高い紙幣です。



実は、ペルーでは偽札が出回っているという悲しい背景もあり、この200ソル札は流通量が少なくなかなか見かける事がありません。価値が高い分、受け取る側は怖いですよね。本物でも、場所によっては断られます。なので、見かけるとテンションが上がるレア紙幣。
日本で例えると、2000円札見かけて、おぉ!ってなる感じです!笑



まとめ


リマに安心して行けるようになったら、2014年のペルー留学振りにリマの旧市街を散歩したいです。そのときは、まだ行ったことの無いサンタ・ロサ聖堂と願いの井戸に入ってみたいなー♪

8月30日当日は、サンタ・ロサ聖堂で行なわれたミサがテレビで生中継されました。
現在コロナの影響で、特別な許可が無い限りペルー全土で日曜日の外出が禁止されているため、当然ミサには誰も行けません。オンラインでミサに参加した気分ですね。
そして願いの井戸には、井戸がパンクしそうなくらいの大量の手紙が神父さんによって投げ入れられてました。この日にむけて、願いの手紙を募集していたそうです。一刻も早くこのパンデミックが落ち着いてほしい。願いよ届け!!!




以上、8月30日リマの聖ロサの日の紹介でした♪



           

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