マリネラ(Marinera)とはペルーを代表する

伝統舞踊・競技ペアダンスです。


マリネラは、ペルー共和国の無形文化遺産に登録されている伝統舞踊です。

男女ペアで踊るダンスで、男女とも白いハンカチを右手に持ち、6/8拍子のリズムで踊るのが大きな特徴です。

マリネラはペルーという国を代表する舞踊で、最も盛んなスタイルであるマリネラ・ノルテーニャは競技ペアダンスとしても非常に発展しています。

日本でも、2011年からマリネラ(ノルテーニャ)のコンクールが各地で開催されるようになり、少しずつですが広がりを見せています。


女性がリードする世界でも珍しいペアダンスです。

マリネラはペアダンスですが、ペア同士が手をつないだり密着したりせず、女性がリードしながらも男女互いに独立しながら踊る世界的にも珍しいペアダンスです。

また、ノルテーニャでは女性が必ず裸足でなければならないのも大きな特徴です。

男女の出会いから恋の駆け引きなどを表現し、女性は色っぽく思わせぶりで、男性はひたすら女性への愛情を力強く表現します。最終的に男性が女性にひざまずいて終わるのが決まりです。


マリネラ・ノルテーニャ


マリネラといってもいくつか種類があります

マリネラといってもペルーのそれぞれの地域によって異なった特徴をもつスタイルがあります。

主に以下の3つのスタイルが有名です。

・ペルー北部海岸地方トルヒーヨのスタイルであるノルテーニャ

・首都リマのスタイルであるリメーニャ

・アンデス山岳地方(プーノ・アヤクーチョ・アレキパ等)の各スタイル、セラーナ

※ほかにもアマゾン地域にもあったり、地域によって本当にたくさんのスタイルがあります。

これは2019年にペルーの首都リマで開催されたパンアメリカン競技大会(※4年に一度開催される全アメリカ大陸のオリンピック的な大会)の開会式のワンシーンです。ここでは5つのスタイルが登場しますが、これ全てマリネラなんです!それぞれ衣装や踊り方が違いますね!
順番に紹介すると、最初がアマゾン地域のスタイル(ラマス)、2番と3番目はセラーナ(プーノアヤクーチョ)、4番目はリメーニャ、そして最後に踊っている男女とも純白の衣装のスタイルがノルテーニャです。
どのスタイルでも共通しているのが、白いハンカチです。
そのため、別名「ハンカチの踊り」とも呼ばれています。

最も代表的なスタイルはノルテーニャ

マリネラのスタイルはそれぞれとてもユニークで美しいんですが、
やはりノルテーニャは別格です。
それは、60年にもわたるコンクールによって他のスタイルとは
比べられないほどの進化を遂げているからなんです。
なので単に「マリネラ」と呼ぶ場合、このノルテーニャのことを指す場合が一般的です。

 

こちらは、どちらも2020年の世界大会大人の部決勝で、別のアングルの映像です。
ちなみにマリネラのコンクールは、どの音楽で踊るのかは決まっておらず

競技者はブラスバンドの生演奏に合わせて即興で踊らなければいけないんです!


マリネラ・ノルテーニャは毎年世界大会が開催されています


マリネラ・ノルテーニャは毎年1月の末に世界大会が開催されています。この世界大会はペルー北部のラ・リベルタ州トルヒーヨ市にあるクルブ・リベルタ(CLUB LIBERTAD)という民間団体が主催しています。
世界中から競技者が集まるため、8日間かけて開催されます。ちなみにこの世界大会は、2020年で60年目を迎えました(全国大会時代も含めて)。この世界大会のシード権をかけた予選コンクール(セレクティーボと言います)はペルー国内はもとより、欧米を中心に世界中で開催されているのですが、実は日本でも2012年から毎年開催されているんです!現在は大阪、京都、名古屋、横浜の4か所で毎年開催されています。(※2020年以降、新型コロナウイルス感染症の影響で残念ながら開催が見送られています。)


マリネラとは、先住民族の豊かな歴史や文化の上に様々な民族及びその文化が融合しているペルーという国そのものを表す、まさにペルーを代表する伝統舞踊です。
そして、マリネラを愛する人々のたゆまぬ努力によって、現在も進化をし続けています…

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