第1決勝
第1決勝からの出場者たちの面々は凄まじく、出場者入場口では元世界チャンピオンや、YouTubeで見たことのある世界大会上位常連の有名ダンサーばかりです。ここからは今までとは空気がガラッと変わります。過去2回ともセレクティーボのシード権を使いこの第1決勝に進みましたが、今回は景色が全く違って見えました。今回は実力でこの場に立てている!この素晴らしいダンサーさん達とギリギリ肩を並べられるところに来ているんだと思うと、自信が湧いてきました。第1決勝では準決勝通過者50組から24組に絞られます。準決勝をギリギリ通過できたペアが、ここの上位半分に入れるわけがない。でもやっぱり勝ちたいという気持ちが抑えられないものなんですよね。最初は「勝てるわけないから自分たちらしく踊ろう」なんて言い合っていたのが、自分たちの順番が近づいてくると、だんだん「勝つためには、ここはこうしないとね」と言い合うようになっていきました。笑
平常心を保つために必死で、ペルー人ダンサー達の中で私たちだけがずーっと日本語でしゃべっているもんだから、周りから見れば変な2人組です。笑そんな周りから浮いた私たちに、入場口から舞台に立つまでの短い距離の中で素敵な事が起こりました。私たちの目の前にいるペアが話しかけてくれて、しかも女性の方が少し日本語を習っていたらしく、習っていた日本語で自己紹介してくれました。話しかけてくれるだけでも嬉しいのに日本語習っていたなんて。。めっちゃ嬉しい!!お互いの緊張を紛らわすかのように和やかなひとときを過ごす事が出来ました。またいつか再会したとき連絡先交換できたらなって思います。マリネラ友達を増やしたい!実は前回参加した世界大会でも同じように目の前のペアが話しかけてくれて、しかも男性の方は私たちが最初にマリネラを教わった先生とお友達で、すぐに連絡先を交換して仲良くなりました。こういうピリっとした緊張感の中で出会って仲良くなれるのは貴重な縁だなと思います。。
そして徐々に舞台が近づいていき、いざ第1決勝。変な緊張感が準決勝よりもあって固くなり、ペアとしてのズレも目立ちました。自分たちの精一杯を出してやり切りましたが、やっぱり最後の壁はメンタルですね。結果を見ると50組中最下位タイ
自分たちの今のレベルがどの辺りなのかこの結果でハッキリと分かりました。もちろん悔しさはありますが、私たちにとって今までで一番いい結果で、むしろ日本から来たばかりの私たちにとっては正直期待以上の結果でした。この結果はこれからの私たちにとっての指標となるでしょう。
素敵な出会い
実は今回の世界大会では、とても素敵な出会いがありました。実は私達がペルーへ留学していてまだマリネラを2人で始めたばかりの頃、大学の授業も終わり、日本への帰国前にマリネラの世界大会を見に行こうと2人でトルヒーヨへ初めてマリネラの世界大会を見に行ったんです。(2015年の世界大会)初めて見るトップレベルのマリネラに驚愕しながら、毎日朝から晩までマリネラの世界大会を観戦してました。そんなある日、モニカがとある日本人出場者を見かけて声をかけたことがありました。その時に「マリネラの世界大会に日本人が出場しているんだ!」と驚いたのを覚えています。そしてその日本人女性「Eさん」と今年の世界大会で、今回は同じ競技者として5年越しにお会いできる事になりました。
Eさんは、娘さんがマリネラを習ったのがきっかけで、ご自身もマリネラに魅了され、ペルーでマリネラをずっと踊っているそうです。つまり私達にとっての先駆者・大先輩です。今回の世界大会前にFacebookで知り合い、準決勝後にお会いする約束をして、初めてちゃんとお会いしたのですが、もうめちゃくちゃ素敵な人!!日本語で、しかもグラン・チムーでマリネラへの熱い思いを話せる方とお会いできるなんて!それに私達の踊りを見て応援してくださり、踊り終わった私達の元へ駆けつけてくれました。私たちはフロアに入場・退場する際に”一礼”しているのですが、Eさんはその事に気付き感動したと言ってくれました。目の前の舞台に関わる全てに対しての感謝とリスペクトの意味を込めた”一礼”は私達にとって気持ちを入れるスイッチでもありますし、日本人であるというちょっとしたアピールにもなるのでやり続けているのですが、こうして日本人としての感覚を遠く離れたペルーのマリネラという世界で共感し合えた事はとても嬉しい事でした。
Eさんとの出会いは、ペルーでマリネラをやっていく中でとても心強い先輩に出会えたような、そんなとっても素敵な出来事で、そして「いつか私たちもこれから誕生するであろう未来の日本人ペアにとって同じような存在になりたい!」という思いを抱かせてくれた、とても胸が熱くなる出会いでした!
Eさんとの出会いは、ペルーでマリネラをやっていく中でとても心強い先輩に出会えたような、そんなとっても素敵な出来事で、そして「いつか私たちもこれから誕生するであろう未来の日本人ペアにとって同じような存在になりたい!」という思いを抱かせてくれた、とても胸が熱くなる出会いでした!
まとめ
今回は3つの記事に分けて今年の世界大会の思い出を振り返ってみました!
というか、書いていたら一週間が濃すぎて3つに分けざるを得なくなりまりました。笑
とても充実した一週間で、本気でコンクールに参加しながらも、最後は屋台やビールを楽しんだりとお祭り気分でした。
それと、今の状況を考えると、今年は無事に世界大会が開催されて本当によかったです。もし新型コロナのタイミングが少しでもずれていたら、ペルーへの移住も世界大会もどうなっていた事やら…。
数ヶ月といえども今思えば、私たちは滑り込みでペルーに入国したんだなぁと感じます。笑
結局、今年はまだ一つもセレクティーボが開催されておらず、来年の世界大会は一体どうなるのやら…。
まあ自分たちにはどうにもできないことを考えても仕方ないので、来たるべき日まで今自分たちができることにすべてを捧げて、健康に気を付けながら頑張ります!!
おわり
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