前回は8月2日のカホンの日を紹介しましたが、今回は第2弾!!

8月23日のフォルクローレの日です♪

この日は南米各国でお祝いされます。

フォルクローレという言葉は、英語のフォークロア(Folklore)のスペイン語読みで、本来の意味は”民俗学”や”民俗的な伝承一般”という意味です。本来の意味を指す場合は、一般的に英語読みのフォークロアが使われ、スペイン語読みのフォルクローレはラテンアメリカ諸国の民俗音楽を指します。

ラテンアメリカ諸国の先住民系のリズムや楽器、歌などと、スペイン系西洋音楽や地域によっては黒人系の音楽的特徴融合したものが現在のフォルクローレとなっているわけです。
日本では、フォルクローレというと主にアンデス地方の民俗音楽を指す言葉として使われているイメージがありますね。


しかし、ペルーの様々な民俗音楽やその踊りもフォルクローレに当たるので、私たちが踊っているマリネラも当然フォルクローレに含まれます!


ペルー各地の様々なフォルクローレの伝統衣装が集まるとこんなに鮮やか♪


アンデスや、スペイン、アフリカ、アマゾンの特徴を持つ衣装が勢ぞろいです!
このような多様性こそが、フォルクローレの一番の特徴と言えるかもしれませんね!
では、この機会にいくつかマリネラ以外のペルーのダンスを紹介します!
まずはこのインパクトのある名前「Danza de las tijeras」訳すと
「ハサミダンス」


その名の通りハサミを持って踊ります。アンデス山岳地帯の踊りで、現在のワンカベリカ、アヤクーチョ、アプリマク地域で広がっていきました。軽快な足のステップと高い身体能力が生み出すアクロバットな動きが特徴です。検索するとショーで男女が一緒に踊っていたり、ハサミダンサー同士の激しいバトルがあったり、ブレイクダンスとコラボしてたり面白いですよ!一部紹介としてリンクを貼付けますので是非ご覧ください♪

※モバイルバージョンだと動画が見れません…。動画ご覧いただくには記事をウェブバージョンでご覧ください。




次に紹介するのは「Huaylash」(ワイラス)という踊りです!現在のアンデス山岳地帯のフニン、ワンカベリカ、クスコなどの地域で踊られています。


本来は豊作を願ったり祝ったりする意味で踊られていたものらしく、地域によって衣装も様々です。

ワイラスには、ショー・競技化してく中で生まれた「現代風ワイラス」と呼ばれる新しいスタイルがあり、男女の恋模様や男女間の競い合いの表現にフォーカスされた踊りに変化したものになっています。ステップは激しく構成も綺麗で、ショーの中には男女別々で踊り合ってバトルするようなシーンもあり見応え抜群!!



地域の小さなお祭りなどでみられる昔ながらのスタイルが残っているワイラスも、とても可愛らしい雰囲気があって癒やされます♪



もう一つは「Festejo」(フェステホ
このスペイン語で”お祝い”を意味する「フェステホ」はペルーに連れてこられたアフリカの黒人奴隷たちから生まれた、現在のペルー海岸地帯を代表する伝統的なダンスの一つです。



もともとは、黒人奴隷たちが労働や慣れない環境での疲れを癒やすため自分たちを表現していたもので、歌詞にはその当時の黒人たちの喜びや苦労が反映されています。それが時代の流れとともに祝いの踊りとして踊られるようになっていきました。衣装は時代や地域によって違いがみられ、現在は様々な衣装で踊られています!


私モニカがマリネラよりも先に、一番最初に習ったペルーのダンスはこのフェステホでした♪今もフェステホの音楽が流れると動かずにはいられません。私の中のペルーの血が一番騒ぐ音楽かもしれません。笑 



フォルクローレの日を記念に、簡単に「ハサミダンス」「ワイラス」「フェステホ」を紹介させて頂きましたが、まだまだペルーには沢山の民俗音楽・民俗舞踊があるので今後も先ほどの3つのダンスも含めて詳しく紹介していけたらなと思っています!

以上、○○の日コーナー「フォルクローレの日」でした♪


           


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