マリネラは競技ダンスとして非常に洗練されています

マリネラは、60年にわたるコンクールによって、ペルーの他の踊りには見られないほどに常に進化し洗練され続けています。これほどまでに様式化し洗練されているダンスはラテンアメリカの中でもあまり見受けることができません。
単に「マリネラ」と呼ぶ場合、ここではマリネラ・ノルテーニャのことを指します。


毎年世界大会が開催されています

マリネラのコンクールで最もレベルが高く権威のある大会はマリネラ・ノルテーニャの世界大会です。主催しているのはラ・リベルタ県トルヒーヨ市にある、クルブ・リベルタ(Club Libertad)という民間団体です。CLUB LIBERTAD ホームページ 
このクルブ・リベルタから認可をうけた支部のことをフィリアル(FILIAL)と言います。フィリアルは世界各国にあり、毎年世界大会の予選となるコンクールを開催することが義務付けられています。この各フィリアルが開催する世界大会の予選コンクールを「セレクティーボ」と言います。

ペルー国外で開催されるセレクティーボでは、主に過去に世界大会で優勝したチャンピオンが審査員として派遣され、彼らの審査によって各支部のチャンピオンが決定されます。

世界中でコンクールが開催されています

マリネラのコンクールはペルー国内はもちろん、ペルー国外では欧米を中心に世界中で開催されています。
その中でも世界大会を主催しているクルブ・リベルタの各支部が開催するセレクティーボと呼ばれるコンクールは世界大会の予選にあたり、最もレベルの高いコンクールです。このセレクティーボで優勝すると毎年1月末に開催される世界大会のシード権を得ることができ、第1決勝から出場できます。




日本では2011年からコンクールが開催されるようになりましたが、2012年からはセレクティーボも開催されるようになりました。
現在では、大阪京都名古屋横浜の4か所でこのセレクティーボが開催されています。


どんな世代の方でも参加できます

マリネラは各世代ごとにカテゴリがあり、公式ルールでは、下は3歳以上の部から上は63歳以上の部までの計9つのカテゴリがあり、幅広い世代の競技者や愛好者がいます。
各カテゴリでは、それぞれの世代らしい表現が求められます。そして最も重要なカテゴリとされているのは22歳から34歳までのアダルト部門です。

 

生演奏&即興で踊ります

マリネラには数多くの曲があり、毎年新しい曲がいくつも作られています。それぞれの曲は長さや構成が異なっています。そしてコンクールでは、出場者はどの曲で踊るのかは知らされず、入場と同時に曲名が発表され、同時に曲の演奏が始まります。
そのため決まった振付を覚えて踊るだけ、ということができません。流れる曲に合わせて、ペア同士ハンカチやアイコンタクトでコミュニケーションをとりながら、即興で踊らなければいけないんです!
また、ペルーのコンクールではブラスバンドの楽団が生演奏をするのが一般的です。



技術だけでなく表現力が求められます

マリネラを見たときにまず最初に目を引くのは足さばきでしょう。男女とも曲の「サビ」にあたるところ(フーガ(Fuga)またはトリウンフォ(Triunfo)と言います)では、「サパテオ」という力強い躍動的なステップを踏みます。このサパテオの上手い人は確かに目を引きますが、こういった技術だけが上手くてもマリネラのコンクールで優勝することはできません。もちろん技術はとても重要ですが、最も重要なのは何といっても「表現力」です。マリネラは男女が出会い、恋するストーリーを演じます。その中でも男女それぞれが曲に合わせて恋模様を表現します。ペアを常に意識しながら自分自身が独立して曲に合わせて踊る、これがマリネラの難しい点であると同時に大きな魅力なんです。

↓競技としてのマリネラについての記事はこちら↓

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