Monsefú(モンセフー)
今回は”モンセフー”を代表する女性の衣装を紹介します!
モンセフーは、私たちのいるラ・リベルタ県の北に隣接するランバイェケ県チクラヨ市にある小さな街です。この街では昔から花の栽培が盛んだそうで、このことから”永遠の花の街”とも呼ばれています。
(画像:https://www.monografias.com/trabajos71/floricultura-monsefuana-peru/floricultura-monsefuana-peru.shtml より)
街の入り口の門(「ようこそ・モンセフーへ」と書かれています)
街のメイン広場を象徴するマトリス教会(Iglesia Matriz)
この街は
藁細工、刺繍などの手工芸品が有名です。毎年7月28日のペルー独立記念日にあわせて2週間ほどかけた大きなお祭り”FEXTICUM” (Feria de Exposiciones Típico Culturales de Monsefú=モンセフー伝統文化展覧祭)も開催され、地元の人たちだけでなく沢山の観光客が訪れます。そのお祭りではご当地グルメや地酒が楽しめるだけでなく、音楽ライブやマリネラのコンテストもおこなわれているそうです!
モンセフーにはまだ行ったことが無くて、このお祭りに合わせて行ってみたいなー!
そしてモンセフーには、結婚式を挙げる前の花嫁が刺繍入りの大きな布を用意し、式当日に花婿の家族に送るという伝統的な習慣があるそうです。
(画像:http://estsociologiaunprg.blogspot.com/2007/11/matrimonio-tradicional-en-monsef.html より)
そんな素敵な花の街”モンセフー”を代表する女性の衣装はこちら!
・黒いノースーリーブのブラウス
・黒いスカート
・刺繍の入ったネグリジェ
・ネグリジェと同じデザインのアンダースカート
・帯
ブラウスもドレスも帯も基本的にはサテン地を使います。
ブラウスの胸元やスカートはフリルや金色のコインで装飾されています。
ちょっといい見本がなくて申し訳ないのですが、スカートの真ん中(場合によってはサイドにも)に独立した装飾たっぷりのパーツがあって、取り外し可能なように作ることもあるようです。
モンセフーのドレスは、正式な名称ではないですが一般的に”カプス・ソブレ・カプス”として知られています。”カプス”とは昔ペルー北部沿岸の地域で一般的に女性が着用していた頭を通して着る服(貫頭衣)のことで、現在のチュニックやマントにあたるものです。モンセフーの黒いドレスと美しいネグリジェの両方が、頭の上から被り体を覆うようであるため、そういう呼び名がついたそうです。
カプスを着た女性の絵 |
中に着るネグリジェの特徴ですが、刺繍で裾の部分が縁取られていて、花、孔雀、ハートをモチーフにしたカラフルな刺繍が胸元や袖、膝元に施されています(アンダースカートも同様)。刺繍のデザインも様々です。
サテンの帯は結び目と色に応じて、女性の年齢や配偶者の状態を表すと言われています。
小さな女の子は黄色
結婚可能な若い女性の場合、薄い赤(ピンク)またはカーディナルレッド(紫)
年配の女性は濃い緑色
喪に服している場合は黒になります。
女性が独身の場合、結び目は右側、既婚女性ならその逆で左側。衣装を着た人が未亡人の場合、結び目は腰の後ろだそうです。
でもマリネラのコンクールでは、踊りがそもそも男女の恋愛を表現するダンスだからなのかもしれませんが、ほとんどのモンセフードレスを着たダンサーの帯は赤か濃いピンクです。結び目についても、小さな女の子が後ろに結んでたり、まだ結婚してない若い女の子が左側に結んでたりしているのをよく見かけるので、本人がよくわからずに着けているのか、コンクール化によって意味が希薄化したのか、正直よくわかりません。
この帯の情報はいろんなサイトで書かれていたのですが、その歴史や起源までにはたどり着きませんでした。。また分かり次第追記します!!
そして気になるのがこの”金のコイン”です。
この金のコインのついたモンセフードレスのことを“チョリタ・リカ”(Cholita rica)(お金持ちの女性・女の子)というらしく、地位や身分の象徴として装飾されるようになったそうです。逆に全くコインの装飾の無いドレスもあります。世界大会では金のコインもフリルもしっかり着いたゴージャスなモンセフードレスを見かけることが多いですね。
そしてこのモンセフードレスもコンクールによる発展をみせていて、Novia Huanchaquera(マリネラの衣装あれこれ/ワンチャケーラ)のように真っ白なドレスがあったり、モンセフードレスにインスパイアされた新しいドレスも作られているようです!
0 comments:
コメントを投稿