ウチんちの食卓シリーズ!今回はCuy chactado(クイ・チャクタード)の紹介です♪
「チャクタード」という言葉は辞書を引いても出てこず、ペルーで使用されている独特なスペイン語のようです。語源を調べてみると、ケチュア語と同様に中央アンデスの主要な言語の一つでペルーとボリビアの公用語である「アイマラ語」のchchaktaña "姿を消す・見えなくなる"という意味を持つ言葉から来ていて、クイの伝統的な調理法が関係しているそうです。クイを油で揚げる際に、クイが油に浸かるよう上から重い石をのせるそうで、その際に石でクイが見えなくなるからだと言われています。
実際に調理の際、石を使わずに揚げる場合も「チャクタード」という名前で呼ばれています。単純に「CUY FRITO」(クイのフライ)と呼ばれる場合もあるようです。
では本日のお皿はこちら♪
クイのフライと一緒に、ニンニクや塩で味付けされたご飯代わりの茹で麦と、タマネギサラダの下に隠れて見えづらいのですがAjiaco(アヒアコ)とゆうジャガイモ料理が盛りつけられています
。クイのフライにはこのアヒアコはほぼ必ず添えられる料理だそうです。このアヒアコの基本的なレシピは、アヒ・アマリージョ(黄唐辛子)やタマネギを炒め、そこに茹でたジャガイモを加え味付けするというシンプルなもの。クイと一緒にアヒアコを作る場合は、クイの揚げ油を使って調理するそうです。お米と一緒にカレーのように食べたりもします。
ペルーのアヒアコ(Google画像より) |
コロンビアの伝統料理の一つにジャガイモを使ったスープのようなアヒアコがあるそうですが、ペルーのアヒアコはシチューのようなドロっとした感じ。チーズを入れたり、砕いたピーナッツを加えたりといろんなレシピがあります。
そしてメインのクイのフライは、皮が分厚く場所によってパリッとしていたり、ちょっとゼラチン質のあるグニュっとした感じもあって食感が楽しく、お肉自体は下味に塩こしょうがつけられているだけのシンプルな味付けで、クセも無くさっぱりしていてとても美味しいです♪
さあ、「ずーっとクイクイ言ってるけど、クイって何?!」って声が勝手に聞こえてきました。笑 あえて、まだ紹介してなかったんです。笑
クイとは・・・?
実は・・・・・こんな可愛いモフモフちゃんです!
(Google画像より) |
そうなんです、クイとはモルモット(テンジクネズミ)のことです!
クイは、現在のペルーを含むアンデス地域で古代から家畜の一つとして育てられていて、アンデス山岳地帯では重要なタンパク源として食べられてきました。
その栄養価はとても高く、タンパク質を豚や牛より多く含んでいる上に、鶏肉よりも脂肪が少なく、人間に必要な必須アミノ酸や必須脂肪酸も含んでいるのが特徴です。
私はペルーで初めてクイを食べた時、見た目に最初は抵抗があったものの、普段から食べていてヘルシーなイメージのある鶏肉よりもサッパリした食べやすい味だったので驚きました!
クイ丸々一匹だとこんな感じ(Google画像より) |
そして地域差はあるとは思いますが、クイは他の肉に比べてキロ当たりの値段が鶏肉などと比べるとお高めなので、お祝い事や特別な日に食べるイメージがありますね。
10月第2金曜日は「全国クイの日」
そして、ペルーには「クイの日」という日も存在します。2013年にペルー農業灌漑省(MINAGRI)がクイ飼育の再評価およびクイ肉の国内消費促進に向けて宣言した「Día Nacional del Cuy(全国クイの日)」は毎年10月第2金曜日にお祝いされます。
なので今年は10月9日がクイの日でした♪そう、まさにこの日を祝ってクイを食べたのです♪
今年、リマのヘスス・マリア地区のサン・ホセ広場では、前日の8日からペルー農業灌漑省(MINAGRI)主催の展示会が行なわれたようです。ちなみに同じ10月第2金曜日は「世界の卵の日」らしく、展示会では様々なクイ料理と共に卵を使った料理も並びました。
(MINAGRI公式twitterより) |
以上、ペルー料理の「クイ・チャクタード」そして「クイ」についての紹介でした♪
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