パンデミックの影響で、8月に史上初めてトルヒーヨ以外(リマ、パチャカマック市)で開催された2021年の世界大会から半年が経ち、2022年の世界大会は2月の末から通常通りトルヒーヨ市で開催されました。

マリネラの世界大会は本来、夏真っ盛りの毎年1月末に私たちが住んでいるトルヒーヨ市で行なわれるのですが、前回の2021年世界大会は、リマで真冬の8月にマスク着用での演技という異例づくしでした。 

前回のマリネラ世界大会についての記事はこちら→その1その2その3

ただ今回は、マスクの着用のルールは引き継きありますが、本来の形で開催することができました!

今回のマリネラ世界大会の期間は2月27日~3月6日の8日間で、私達のカテゴリである大人部門の予選は大会3日目の3月1日から始まりました。


前回の世界大会の後、日本に一時帰国していた間、実はほとんどマリネラの練習ができていなかった私達。ペルーへ戻ってきてからのビル―のセレクティーボでも、基本となる振付けは前回の世界大会と同じもので踊っていました。

ただ、世界大会でも2大会連続で同じ振付けというはさすがに嫌だったので、メトロポリターノのセレクティーボに向けて、私たちは新しい振付けを作っていきました。

いつも振付けを決めてから数か月は踊りこんで息を合わせていましたが、今回は1か月でそれをやろうとしたため、なかなか二人の息が合いませんでした💦

こうして新しい振付けで挑んだメトロポリターノのセレクティーボでは、案の定いい結果にならず、私たちは焦っていました😓


マリネラは即興性が求められる踊りですが、ベースとなる振付けは必要です。このベースとなる振付けをペアで共有し、それぞれの曲に合わせて肉付けしていく作業が必要なんですね。

そして、それぞれの曲に合わせて振付けをどう変化させていくか、という部分で即興性が試される訳です。

しかし、どうしても曲の聞こえ方や、音のとり方、振付けの解釈はずれてしまいます。

このずれを、2人で息を合わせて上手くリカバーするのがマリネラの楽しさでもあるのですが、相手の状態や次の展開を判断して動く、というのは相当高度な技術なんです。

だからこそ、ベースを共有したうえでの踊り込みが必要になるんですよね。


ただ、言い訳している時間はありません。

2人で一生懸命新しい振付けを体に覚えさせていきました。


そして予選当日、家で世界大会の放送を見ながらゆっくり準備をし、家から車で5分の所にある会場まで向かいました。

会場に着くと、既に多くの競技者が会場の外で練習していました。私たちも場所を探してしばらく練習していると、私たちのカテゴリが集まるようにアナウンスがありました。

ただ、セレクティーボの時もそうですが、予選は集まった参加者から順番に踊ることになるのため、最初に踊ることを嫌う参加者の多くは、アナウンスがあっても知らんぷりで、誰かが並び始めるまでほとんど誰も並び始めません。笑

私たちも真ん中ぐらいに並びたいなーっと思いながらアナウンスを無視して練習を続けていました。

ただ、ふと気付いた頃には既に凄まじい行列が!笑

誰かが並び始めると、すかさず皆が並び始めるのため、あっという間に行列が出来上がるんです。その波に乗れなかった私たちは、当然後方に並ぶことに…。

私たちが着いた頃はまだ明るかった会場もすっかり暗くなっていました。

マリネラのコンクールの並び方も、もっと学ばなければいけませんね。笑


さて、すっかり待ち疲れてしまいましたが、まずは予選!

いつも通り一礼し、入場して発表された曲は「Sueño de Pochi(ポチの夢)」

短い曲ですが、イントロの部分に癖がある曲です。

※この曲、歌詞がとても素敵な曲なんですが、ポチって何?って日頃から思ってたので調べてみました。ポチというのは、 Pochi Núñez de Balarezo(ポチ・ヌニェス・デ・バラレソ)さんというマリネラの世界チャンピオンの方の名前だそうです。決して犬ではないですよ(笑)


では、私たちの実際の映像がこちら!


少し硬くなりましたが、ミスもなく踊り切ることができました。
ただ、短い曲だったので、短い曲の中で、審査員の目を引くような見せ場をいかに作るのかが今後の課題だと感じました。

とにかく踊り終わった私たちは、凄まじい緊張から解放されてぐったり…😫
特にモニカは、緊張のせいか家に帰ってからは激しい胃痛に襲われました。笑

前回の世界大会もそうだったんですが、今回もシード権がないので1回戦から負ければ即敗退という緊張感もあったんですよね。実は、2019年にペルーへ移住する前までは、毎回日本でのセレクティーボに優勝し、シード権を持ったうえでの挑戦だったんです

(※セレクティーボで優勝すると予選・準決勝の点数に関わらず第1決勝まで進むことができるシード権を得られます。)

シード権があれば予選と準決勝は気持ちに余裕がありますが、予選から失敗してはいけないという緊張感と、久々のグラン・チムー世界大会が行われるアリーナ)での世界大会という事もあり、また特に今回は新しい振付けでの踊り込みが足りない状態だったので、初めての世界大会の時ぐらい緊張しました。笑



ただ、その日の夜中に発表された順位は
114組中18位タイという、かなりの好順位!
不安を抱えてのスタートでしたが、この結果は私たちにとって大きな自信になりました。

私たちの5度目の世界大会への挑戦は、こうしてスタートしました。


つづく・・・

気に入ったらポチっと↓いつも見てくれてありがとう♪

にほんブログ村 海外生活ブログ ペルー情報へ        

Related Posts:

  • 2022年 マリネラ世界大会(その1)パンデミックの影響で、8月に史上初めてトルヒーヨ以外(リマ、パチャカマック市)で開催された2021年の世界大会から半年が経ち、2022年の世界大会は2月の末から通常通りトルヒーヨ市で開催されました。マリネラの世界大会は本来、夏真っ盛りの毎年1月末に私たちが住んでいるトルヒーヨ市で行なわれるのですが、前回の2021年世界大会は、リマで・真冬の8月に、マスク着用での演技という異例づくしでした。 前回のマリネラ世界大会についての記事はこちら→その1・そ… Read More
  • 7月17日 Selectivo Virú(ビルー大会)7月17日に、トルヒーヨから車で1時間半ほどの「Virú(ビルー)」という街で世界大会の予選コンクール、セレクティーボが開催されました!ビルー大会は前年度の世界大会予選として今年の1月にも参加しています。なのでビルーに来たのは半年ぶりです。(前回のビルー大会の記事はこちら→ 第62回世界大会までの道のり(セレクティーボへの参加))このビルー大会は、私達にとって今シーズン1発目のセレクティーボ参加です!楽しみ半分、緊張半分・・・。でも今回は嬉しい事… Read More
  • 2021年マリネラ世界大会(その2)予選で11位タイという好スタートで予選を通過して、少し自信もついた私達。次は準決勝です。世界大会の場合は、準決勝のあとも第一決勝、第二決勝、第三決勝と続いて、最後に決勝となります。ここで言う準決勝は、いわば二次予選くらいの感じですかね。私達は前回の第60回世界大会では、第一決勝まで進む事が出来たので、今大会では第二決勝に進む事を目標に掲げていました。なので、ここで前回の自分達からのプレッシャーが襲ってきます。準決勝を突破して第一決勝に進まないと以… Read More
  • 2022年 マリネラ世界大会(その2)予選を18位タイという好順位で通過し、次に挑むは準決勝!予選では114組いたペアが81組まで絞られてました。世界大会の場合は、予選と準決勝の後に第一決勝、第二決勝、第三決勝と続いて、最後に最終決勝となります。言わば準決勝は2次予選的なもので、第一決勝からが世界大会の本番が始まるという感じです。調整が上手くいっていなかった割に、予選でいい順位につけることができて少し自信を取り戻す事が出来ました!会場に着くと、予選の時と同じように多くのペアが既に会場… Read More
  • 第62回世界大会までの道のり(セレクティーボへの参加)2021年の8月末から5ヶ月ほど日本に帰国し、故郷での生活を思う存分に満喫した私達ですが、もちろん、ペルーに戻ればまた世界チャンピオンになるための挑戦が始まります!今回は、ペルーに帰国してから参加した2つのセレクティーボ(世界大会の予選コンクール)について紹介していきます!SELECTIVO VIRÚ(ビルー大会)2021年の8月末、第61回世界大会参加後すぐに日本に帰国して、その後の9月頭には次の第62回世界大会の開催週間と、それに向けた各地の… Read More

0 comments:

コメントを投稿

ブログランキング

↓気に入ったらポチっと↓
にほんブログ村 海外生活ブログ ペルー情報へ
にほんブログ村                          
ペルー(海外生活・情報)ランキング

↓ご連絡はこちら↓

名前

メール *

メッセージ *

マリネラ解説YouTube

マリネラ解説YouTube
動画で学ぶマリネラ

人気の記事