開催の1週間前に開催地が変更する、というとんでもない事態が発生した2023年マリネラ世界大会ですが、リマ首都圏のカヤオ憲法市ベジャビスタ区にあるPolideportivo del Callao(カヤオ総合体育館)で1月24日~29日にかけて無事開催されました!



この会場は、2019年にリマで開催されたパンアメリカン競技大会(4年に1度開催される南北アメリカ大陸でのオリンピック的なスポーツの祭典)でバレーボールとテコンドーの会場用に新しく建設された、大きな総合体育館です。


急遽こちらの会場での開催となりましたが、困ったのはトルヒーヨからの移動手段。

というのも現在ペルーは政治的な混乱から非常事態宣言が発令されているという状況で、反体制派の一部が断続的に各地で道路を封鎖するなどしているため、陸路での移動ができるか不透明だったからです。

ペルーの高速バスはけっこう快適&安いので、私たちはいつも移動の際はバスを利用していますが、今回ばかりはカヤオでの開催が決まってすぐに飛行機を探し、なんとかチケットを確保しました。


あと私たちの頭を悩ませたのは宿泊する場所。

しかし、このことを知ったリマ在住の友人ワキさんのご厚意でお家に滞在させていただけることになり、本当に助かりました!!


こうして、急遽カヤオでの開催となったことで大変でしたが、多くの人たちの支えでなんとか参加することができました。


今大会の日程は

・24日~25日 予選

・26日~27日 準決勝 

28日 第1決勝

・29日 第2決勝/第3決勝/最終決勝

というスケジュールでした。

マリネラのコンクールでは、6歳以下の部から63歳以降の部まで年齢別で9つのカテゴリーが決められており、さらにダウン症など障がい者部門(ウニダ)ビギナー部門(ノベル)の2部門で計11カテゴリーがあります。さらに最終日の最後には世界チャンピオン経験者のみが参加できるCampeón de Campeones(チャンピオンのチャンピオン部門)という特別なカテゴリーもあり、このカテゴリーで3回優勝すると勲章が授与され、殿堂入りとなります。


マリネラの世界大会では予選・準決勝・第1決勝・第2決勝・第3決勝・最終決勝があり、各フェーズで規定されている数の上位ペアのみが勝ち進んでいくという形式で開催されます。

ちなみに、世界各地で開催されている世界大会の予選コンクール「セレクティーボ」の優勝ペアは、第1決勝まで進むことができるシード権が与えられます。

私たちは去年にセレクティーボ・サラベリーで優勝することができたので、今回は第1決勝までのシード権を持って世界大会に臨むことができました!

セレクティーボ・サラベリーの記事はこちら


さて、私たちのカテゴリー(大人の部)の予選は25日からだったので、世界大会開幕日である前日の24日朝にトルヒーヨを出発しました。

利用したのはLCCのSKYエアライン。1時間ほどのフライトなので
座席の狭さも気になりませんでした。

学生時代から愛用しているスーツケース(マリネラの衣装用)と
ソンブレロ(帽子)専用ケース

機窓その1
手前の茶色い部分はトルヒーヨ郊外にある「チャンチャン遺跡」です。
かつてこの地を支配したチムー王国の首都で、世界遺産に登録されています。
奥にはトルヒーヨの市街地が広がっています。

機窓その2「チャンチャン遺跡ズーム」
空から見ると、規模の大きさに驚かされます

機窓その3「トルヒーヨ市街地」
手前の海から霧が発生しています。
ペルーの海は海水温が低く、海水と空気の気温差でこのように霧が発生します。
トルヒーヨの緯度はバリ島とほぼ同じなのですが、この冷たい海の影響で
気温はそこまで暑くならず、雨もほとんど降りません。



正午過ぎにはリマに着きました。いつものバスではリマまで8~9時間ほどかかりますが、やっぱり飛行機は早くて快適です。
そして空港から世界大会の会場が近いということもあり、まずはそのまま世界大会の会場を見に行きました。

実は、私たちがペルーに来てからずっとお世話になっているカリン先生も久々に世界大会に出場していて、この日は先生のカテゴリーの予選がありました。また、このブログでもたびたび登場しているチクラヨ在住のお友達、谷さんの息子さん兄弟(タツオとタケル)のカテゴリーの予選もあったので、応援することにしました!
残念ながらタケル君は席に向かっているタイミングで踊っちゃってましたが💦、タツオ君とカリン先生の踊りを見ることができて大満足!皆の踊りを見て、私たちも頑張ろうと気持ちが入りました!
その後はワキさんのお家にお邪魔し、大会前日はゆっくり過ごすことができました。

そして翌日の25日。朝から準備をして昼すぎに会場へ向かいました。
選手登録を済ませて貰った背番号は808!
8はマリネラの動きの基本(ペアで8の字を描くように踊る)で、
末広がりというのもあって、マリネラ的にも日本人的にも
いつも勝手に縁起のよさを感じてしまいます(笑)



そして18時ごろに私たちのカテゴリーが呼ばれたので選手入場口へ。
この会場はウォームアップをする広いスペースが中にあったので、トルヒーヨのいつもの会場よりも快適でした。もちろんトルヒーヨで開催して欲しいんですけどね。笑

さて、今回はシード権もあるので少し心に余裕がありました。どんな点数でも第1決勝までは通過が約束されているので、会場に慣れるための練習のつもりで落ち着いて臨もうと話し合い、私たちのペルー移住してから4回目の世界大会への挑戦が始まりました。



予選の踊りは、緊張からか少し固く&落ち着きすぎてしまいました💦

結果は119組中34位タイ

悪くはない点数ですが、今回の世界大会は最終的に24位以内に入ること(第2決勝進出)を目指していたので、私たちにとっては少し物足りない順位でした。

去年の世界大会では、あと1点が足りずに第2決勝進出を逃していたので、今年こそは絶対に第2決勝までいこうという気持ちでいましたが、やはり全てのペアがこのコンクールの為に努力をしてきます。そんなに簡単な世界ではありません。


予選のこの順位に危機感を覚えた私たちは、予選の踊りを何度も見ながら反省点を話し合い、準決勝に備えました。


準決勝は予選の2日後の27日。

前日の26日にはカリン先生とタツオ&タケル兄弟の準決勝があったので、会場まで応援に行って3ペアの素晴らしい踊りに勇気を貰い、準決勝の日を迎ました。

予選では固く落ち着きすぎてしまったので、準決勝ではしっかりと大きく踊り、絶対に24位以内を目指そうと話し合って準決勝に臨みました。



準決勝は、かなりいい感じに踊ることができました! というのも演奏された曲は「Sonando el cuero del tambor(太鼓の革の音)」という曲で、これは私たちがペルーへ移住して最初の世界大会でも準決勝で演奏された曲だったんです。

その時の準決勝では、初めて実力で第1決勝に進むことができたので、私たちにとっては得意な曲という意識があったんです。

なので、入場してからこの曲名がアナウンスされた瞬間「勝った」と思いました。笑


「得意な曲」「この曲なら大丈夫」こういった根拠のない自信が、いかに緊張を和らげて曲や踊りに集中するために重要なのか、という事に気付かされました。


そんなこんなで、楽しく自信たっぷりに踊ることができた準決勝の結果は

84組中7位タイ

今までの世界大会の中で、一番の高順位で第1決勝に進むことができました!!

踊りには自信はありましたが、思ったよりも何倍も良い順位で正直ビックリ!!

結果を見た多くの人から驚きと祝福のメッセージを貰ってとても嬉しかったー😆

とにかく目標としていた24位以内を達成することができたことで、とても自信がつきました!


さて、世界大会はここからが本番です。

参加ペアが約半数まで絞られた次の第1決勝からは、ペルー国営放送のTVPerúがコンクールの様子を生中継します。


日曜日まで進んで2日連続でテレビに映るぞー!と意気込んで、去年は涙をのんだ第1決勝に備えました。


つづく…

追記:

トルヒーヨで活動しているJICA(青年海外協力隊)隊員の松本さんと。
ペルーが非常事態宣言下ということで
安全のためにリマで待機されていたところ
わざわざ応援に駆けつけてくれました!
松本さん、ありがとうございました!!


以前ブログでも紹介した日系人マリネラフォトグラファーの
エドゥアルドさんに撮って頂いた写真。
今回の世界大会も写真をお願いしました。


動き回る中、きれいな一瞬を切り撮る技術はさすがです!
頼んでよかったー!!エドゥアルドさんありがとうございました!!


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