今年もあっという間に月日が経ち、こちらはもう冬が終わってだんだん暑くなっています。日本はもう肌寒い秋のようですねー。つい先日まで、猛暑だ!って言っていたのに。ペルーにいると、日本は季節の移り変わりがはっきりしてるんだなぁと気付かされます。

そして日本は今、食欲の秋シーズンに突入しているので、サツマイモ、かぼちゃ、栗、といったスイーツが毎年恒例のように盛り上がり、ペルーにいてもネット上で私を誘惑してくるのです・・・笑。

ペルーでも日本の秋っぽさ感じたい!!(食べたいだけ。笑)と思ってたら

「ペルーこそ芋の国!カモテがあるじゃん!」と思いつきました。笑

という事で、今回はペルーのサツマイモカモテを使ってスイートポテトを作ってみました♪



サツマイモの歴史

日本のサツマイモしか知らない私はこの機会に「サツマイモ」の歴史についてちょっと調べてみました。さつまいもの起源は現在のユカタン半島からオリノコ川のあるベネズエラあたりまでの、中米の熱帯地域にあるとされていて、紀元前800~1000年頃には現在のペルーからボリビアあたりまでの中央アンデス地方で栽培をするようになっていたんだそうです。さつまいもは繁殖力が高く、栽培しやすい上に栄養価もあります。おそらく当時は大切な栄養源だったんでしょう。


ペルー北部海岸地帯で栄えたモチェ文化の”サツマイモをかたどったとされる土器”も見つかっています。写真をみると、今のサツマイモのイメージとは全然違うなぁって感じですね。。本当にサツマイモ?って感じですね。モデルの芋はかなりゴツゴツしてたんかな・・?それとも繁殖力をイメージしてるのかな?とかいろいろ考えてしまう見た目。


モチェ文化の「サツマイモをかたどったとされる土器」


その後スペイン人やポルトガル人の手によって、サツマイモは東南アジアへ広まり、後にそれが中国へと伝わったとされています。それが1600年頃中国によって琉球へ持ち込まれ、その後琉球から薩摩に伝わりました。

当時は、「リュウキュウイモ」「カライモ」「アカイモ」などの呼び名があったそうですが、江戸幕府が薩摩藩から入手して全国での栽培を奨励して以降「サツマイモ」という呼び名が定着したそうです。

日本のサツマイモの祖先は中南米で作られていたんですね!


日頃から愛される食材「カモテ」


ペルーでは、サツマイモを「カモテ」といい、ペルーで一般的に食べられているカモテは主に「カモテ・アマリージョ」(黄サツマイモ)と「カモテ・モラード」(紫サツマイモ)の2種類です。どちらもペルーでは色んな料理の付け合わせとしてよく食べられています。特にペルー料理「セビーチェ」には、ほぼ必ずカモテが添えられています。


手前のオレンジ色の食材は「カモテ・アマリージョ」です。にんじんかと思うくらい濃いオレンジ色をしていますね。




スイートポテト作り


いざ本題のスイートポテト作り!今回は、先ほど紹介した二種類のカモテで実際にスイートポテトを作りました♪


まず「カモテ・アマリージョ」で最初に試しました。

この「カモテ・アマリージョ」は、生の状態で結構水分を含んでいました。実際に電子レンジで加熱したら、結構べっちょり!その後フォークで潰しながら水分を飛ばしてもなかなかまとまらず。しかも繊維が多い!でも面倒くさがりの私は、この時裏ごし作業をサボりました。笑 さすがにべっとりすぎて成型が難しそうだったので小麦粉を加えて、その後シナモンと砂糖を加えて成型し、卵黄をぬってトースターで焼きました!



「カモテ・アマリージョ」は本来の甘みがしっかりあってそのままでも美味しいくらいなので、味はよかったです♪ペルーでもカモテ・アマリージョはパンや様々なスイーツに使われています。



そして「カモテ・モラード」なんですが日本語訳すると「紫サツマイモ」なんで、わたしはずっと中身も紫の「紫芋」みたいなのを勝手に想像してました。

実際に惑わされたのがこの近くのスーパーのイメージ図!値段の横の写真は完全に中身も紫!


でも実際に買ってみたら、中身は紫ではなく黄みがかった白色でした。笑

市場でも一生懸命中身が紫の「カモテ・モラード」を探したのですが見つからず、同じ名前で売っているのはどれも中身は紫ではない。。お店のおばちゃんには「そんなんないよ。これがカモテ・モラードだよ。」と言われてしまった・・。うーん。。。

しばらくはアンテナを張って中身も紫のカモテ・モラードを探してみようと思います。


本題のスイートポテト作りですが、「カモテ・モラード」は日本のサツマイモと風味も質感も一緒!これには小麦粉での調整やシナモンなどのアレンジはせず馴染みのあるスイートポテトに仕上げました♪

「カモテ・モラード」本来の味は「カモテ・アマリージョ」に比べて甘さは控えめで、ほんのり感じる優しい甘さです。


まとめ

これで、ペルーでも美味しいお芋スイーツが楽しめる事がわかりました♪中身も紫のカモテ・モラードを入手したら、紅芋タルトに挑戦しようかなぁ、なんて思っています♪

ネットでカモテについて調べていると、わたしが「カモテ・モラード」と思って購入したものは「カモテ・ロホ」(赤サツマイモ)に似ているかも?と思うようなページを見つけました。もしかしたらペルーでは「ロホ」も「モラード」も一般的にひとくくりにされてるのかな?それともべつの品種なのか・・・?謎が深まります・・・。笑

ラテンアメリカの中でも国によってよく食べられている種類が違ったり呼び名が違ったりするみたいなので、もしかしたら栽培してる品種も国によって違っているかもしれません。

皮も中身もクリーム色をした「カモテ・ブランコ」(白サツマイモ)というものもあるらしいので、これからも色んなカモテを探してみたいと思います♪




           


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