ペルーはバラエティに富んだ国土を誇る国です。

乾燥した沿岸部から内陸には6,000m級の山々がそびえるアンデス山脈が国土を縦断していて、さらに内陸にはアマゾン熱帯雨林地帯が広がっています。

私たちが住んでいるトルヒーヨは沿岸の砂漠地帯で、標高はほとんどありません。


しかし今回、トルヒーヨからバスで6時間ほどの場所に位置している、標高2650mもあるCAJABAMBA(カハバンバ)という街でコンクールが開催されるとの情報を得た私たちは、初めて高地でのコンクールに参加することにしました!

なぜ参加したかと言うと、

・アンデス方面に旅行したい。(アンデスは文化も景色も空気も素晴らしいんです。)

・カハバンバのコンクールはかなり有名らしく、レベルが高い

賞金が高い 

 ※1位 4000ソル(約15万円) 2位 2000ソル(約8万円) 3位 1000ソル(約4万円)


そうです、最大の理由は賞金が高額だからです😅笑


しかし、不安もありました。

それはモニカが高山病にめっちゃかかりやすいという事…。

モニカはペルーに留学中、親戚とクスコという街(標高3400m)に旅行したことがあったんですが、その時ひどい高山病にかかり、肺水腫(肺に水がたまる症状)になってしまうほど悪化したことがあるんです。

さらに同じ年に、私達と友人2人の計4人でワラス(標高3000m)へ遊びにいった時にもモニカだけひどい高山病になってしまい、旅行どころではなくなってしまいました…。その時は結局、友人2人には申し訳ないんですが予定を全てキャンセルし、私達だけ帰ったこともありました😅

あれから8年ほどの年月が経ちましたが、果たしてモニカは高山病にならず、しかもマリネラを踊ることができるのか!笑

というか、そもそも海沿いに住んでいる私たちが、いきなり富士山の6合目以上の高地でマリネラを踊るなんて、普通に考えたらクレイジーですよね。笑


でも、いつかは二人で高山病なんて気にせずにアンデスを旅行したいと思っていたので、今回は

・高地順応の為にコンクール3日前にはカハバンバに行く

・高山病になったら、全てあきらめてすぐに帰る

・高山病にならなくても、運動が難しそうだったらコンクールはあきらめて旅行だけ楽しむ


というプランで、カハバンバへチャレンジすることにしました!


今回行くことにしたカハバンバ市では、10月7日~16日まで街の守護聖人「ロサリオの聖女」の祭りがあり、様々な伝統舞踊の演舞や、馬術のコンクール、ブラスバンドのコンクール、コンサート、闘牛etc... といったイベントが街のあちこちで開催され、マリネラのコンクールもそんな数あるイベントの一つ。

「ロサリオの聖女」のお祭りポスター

トルヒーヨ〜カハバンバ間は長距離バスが結構走っていて、家から車で10分圏内の場所にカハバンバ行きのあるバス会社が立ち並ぶエリアがあったのも、今回初めて知りました。


今回利用したバス会社「JR express



あちこちのバス会社の建物の壁に、このマリネラコンクールのポスターがバッチリ貼られていて、広告の力の入れようからも、期待が膨らみました!


モニカの体調次第で帰りがいつになるのか分からなかったので、とりあえず行きのチケットだけ購入。

そしてコンクール3日前の朝9時出発のバスに乗って私達はカハバンバへ。

モニカは出発前めちゃくちゃ不安そうでしたが、

結果、特に大きな症状などもなく、無事カハバンバに着く事が出来ました!

車窓からの眺め1 標高が高くなってきました。

車窓からの眺め2 さらに標高が上がると木が無くなります。


あと1時間程でカハバンバに到着するかなって時にまさかの昼休憩。
朝9時過ぎに出発して、レストランに着いたのは3時過ぎ。バスの中で皆が「いつ昼休憩あるんだー!」って怒り始めた頃でした、昼休憩のタイミングがおかしい。笑


ちゃんと出発前日の夜から、高山病予防になる薬を薬局で買って飲み、寝ると呼吸が浅くなって酸欠になりやすいからと、移動中のバスの中では呼吸を意識して寝ないよう心がけ、こまめにパルスオキシメーターで酸素濃度をチェックして、出来る限りの高山病対策を心がけました。笑

到着した日の睡眠が一番不安でしたが、酸欠症状も出ず日に日に順応していきました!


着いた時はお祭り習慣開始の金曜日の夜だったので、

ホテルにチェックインした後にカハバンバのメイン広場に行くと、各地から集まったブラスバンドがそれぞれのグループごとに集まって迫力ある演奏をしてました♪

メイン広場に向かうブラスバンドのメンバー

カハバンバのメイン広場

翌朝は昼間からブラスバンドが演奏しながら街を練り歩いていて、素敵な老夫婦が
市場の二階からそれを聞いていました。


街の人や私達のような観光客も沢山広場に集まっていて、お祭り気分♪

そして、メイン広場へと繋がる商店街がめっちゃ綺麗で驚きました!


毎日街を散策しました♪


そして、特に土日はお祭りが大盛り上がりで、

土曜日は昼間から子どもたちによる様々なダンスが披露されたり、



鳥の羽根を着けた衣装に、太鼓のバチのような棒を持って踊る舞踊。頭の飾りの大きさが凄い!
一緒に棒を持ってポーズ♪


カメラを向けたら、照れながらポーズをとってくれました。かわいい!!
このあと一生懸命踊っていました。



また夜になるとバンドの演奏が披露され、大人は飲みながら踊って楽しんだりしてました♪(夜のメイン広場はもはやクラブ化。笑)

沢山人の集まるメイン広場でバコバコ花火が上がってたり、笑

回転する花火が外れて下に落ちたりもしてました…。笑

綺麗だけど怖い・・・。





そして祭りを通して一番見かけたのが

DANZA DE DIABLOS DE CAJABAMBA(カハバンバのディアブロスの踊り)

ディアブロとはスペイン語で「悪魔」のことで、角の生えた白人系のおっちゃん顔の仮面をかぶり、装飾が施された衣装を身に纏い、右手にムチ、左手に花で飾られた剣を持って、ディアブロに扮したダンサーが街を練り歩きながら踊ります。


ディアブロ達。カラフルな衣装に、ツノの付いた仮面をつけて踊ります。
どの仮面も青い目のちょび髭おじさんの顔。


踊っているのは子どもから大人まで、幅広い年齢に見えます。性別は皆男だったのかな??

踊りはめちゃくちゃシンプルで、全然揃ってないんですが、大勢が同じ衣装を身に纏って一斉に動くと迫力あります。

大人から子供まで
衣装もカラフル。小さいのに顔がちょび髭おっちゃんだからなんか面白い。笑

ちなみに右手に持つムチは、踊り終わった後に毎回地面に叩き付けてました。

これも綺麗にバチーンと乾いたムチの音が鳴るディアブロと、鳴らなくて悔しそうにしてる
ディアブロがいて、それを見てるのも面白かったです!

面白いのは、このディアブロたちがマリネラワイノの曲に合わせて踊るという点。

最初は、マリネラが演奏されたので、「マリネラだ!」と見に行ったら、踊っていたのはこの綺麗で可愛いディアブロたちでした。笑


なんで仮面の顔がちょびヒゲの生えた白人系の男性なんだろう、なんで剣とムチ?マリネラの音楽に合わせて全然違うステップを踏んで踊るのはなぜ?など、気になる事が沢山あって、この「ディアブロの踊り」を見かける度に立ち止まって見てました!

私達が興味津々に写真をとっていたら、立ち止まって一緒に写真をとってくれたディアブロから、剣に飾られていたお花を一輪貰いました!!

一緒に写真撮ってくれました♪

写真を撮り終わるとお花を一輪くれて喜ぶモニカ

めっちゃ嬉しかった!するともう一人のディアブロからも貰ったので、おそらくそのような習慣があるみたい。ますますこのディアブロ達が好きになりました!


せっかくなので付けてみました♪

そして日曜日は聖女ロサリオ像を神輿のように担いで、街を練り歩く行事が行なわれ、教会を出発した聖女ロサリオ像の周りを囲むように沢山の人が押し寄せていました。


先頭では、昨日メイン広場で踊りを披露していた子ども達が一緒に練り歩きながら踊りを披露し、そして街の人々は道を通っていく聖女ロサリオに向かって花びらをかけ、聖女ロサリオの通った道には花道が出来上がっていました♪


とても素敵な雰囲気に包まれていました♪


あとは、土日明けの月・火曜日、コンクールと同じ日付に

街からペルー版トゥクトゥクのモトタクシーで10分程かかる(街に走っているタクシーはほとんどがモトタクシーでした)少し離れた大学の敷地内で色んなお店が集まる催しや、様々なコンテストが開催されていました。


例えば、ワイノというペルーのダンスのコンテストに、クイのコスプレコンテスト、

牛の歩きや姿の美しさ?を競うコンテストなど、本当に面白い行事が盛りだくさんでした!

こちらがクイ(テンジクネズミ)です。可愛いですが食用です。笑
ちなみにとっても美味しいです♪

ウサギもここら辺では食べるらしい。

景色が綺麗です。

地元の音楽隊。コンクールに参加してました。

色とりどりのトウモロコシ。

色とりどりの豆。

牛のコンクール

スタイルの良さや歩き方といった審査基準で評価していたそうです。
面白い!!


会場の奥の方では牛や羊、豚などを連れて来て展示?していて、

実際にふれあう事も出来ました♪


そして、特に見るものも無く、する事も無くなったらひたすら散策!

遠くまで特にあても無く散歩してみたり、

アンデスの日差しは強烈で、めちゃくちゃ日焼けしました。


ネットで見つけたオシャレなカフェまで行ってゆっくりしたり、




街を高いところから眺めてみたくて、でも展望台まで行くのは遠いからと、

とりあえずホテルから続いている坂を行けそうなとこまで上ってみたり、

街の日常の景色が本当に綺麗!


コンクール前日にはホテルから近い公園でちょっと練習してみたり(息があがるのはやっぱり早かった)

あとは、メイン広場からすこし離れた場所に移動遊園地が設営されていたので

興味本位で高速観覧車にのってみたり(色んな意味でスリル満点でした。笑)


観覧車からの眺め


モニカの高山病も心配なく、小さい街ではありますがかなり充実した時間を過ごす事が出来ました♪

そしてやっぱり景色や空気が最高でしたね。


このようにカハバンバの街を満喫しながら過ごし、とうとう運命のコンクール当日を迎えました。

私たちは果たして踊り切ることができるのか! その2へ続く…


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