今年の世界大会が終わってから、各地で開催され始めているセレクティーボ(世界大会の予選コンクール)ですが、7月から私たちが参加できそうな地域で開催され始めるので、7月からのセレクティーボに向けて練習に励んでいた私達ですが、6月末から7月頭にかけて3日間ほどリマまでプチ旅行してきたので、その時のことを書きたいと思います。
皆さんご存知のように7月10日に日本では参議院通常選挙がありましたよね。
選挙期間中での安倍元首相の殺害という痛ましい事件は、ペルーでもかなりニュースになっていました。
さて、実は国外に住んでいる私たちのような海外在住の日本人も、投票することができるのをご存知の方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?
実は在外邦人が投票する制度というものがあるんです。
その名も「在外投票制度」と言い、実は2000年5月以降の全ての国政選挙で実施されています。
しかし、海外に住めば自動的に投票できるよーという仕組みではなく、このような
在外選挙人証というものを発行してもらわなければ投票することができません。
この在外選挙人証を発行するには、3つのステップが必要です。
ステップ1
日本を出国する前に転出届を出し、在外選挙人名簿への登録を申請する。
※在外選挙人名簿の登録は移住先の大使館等でもできます。
ステップ2
海外に移住後、在留届を提出する。
※在留届は、大使館やインターネットでも提出できます。
ステップ3
移住国で3か月が経過すると大使館から住所確認の連絡が届き、住所の確認ができ次第、在外選挙人証が発行されます。発行された選挙人証は大使館で受け取るか、郵送で受け取ることもできます。
このプロセスを経て選挙人証をゲットしたら、これで在外投票する資格を得られます!
そして肝心の投票方法は
・郵便投票
・在外公館(大使館)での投票
・帰国して投票
この3つの選択肢を選ぶことができます。
私たちは大使館のある首都のリマからは遠くに住んでいるので、もともと郵便投票をしようと思っていましたが、実はこれがめっちゃ大変!!
郵便投票をするためには
1.選挙人証に記載された日本の選挙管理委員会宛てに、投票用紙を請求する書類を郵送します。
2.選挙管理委員会から投票用紙が郵送されます。
3.選挙の告示or公示日以降、投票日までに日本の投票所に到着するように投票用紙を送付。
という手順を踏まなければならず、郵送で1往復半もやり取りをしなければならないので、時間とお金がかかるし、なんとも面倒くさい!!笑
しかも、こちらから速達で郵送する場合は、約5,000円がかかります…。
投票用紙の請求と投票の計2回郵送しなければいけないので、合計で約10,000円。
1票の為に約1万円を負担しなければいけないんです。
他にも、もう少し安いのもあったのですが、それだと20日ほどかかるらしいので、これだと投票日までには間に合いません。
たださらに問題なのは、高額な速達の場合でも日本に着くまでには10日程かかると言われたこと…。
つまり、約1万円を負担しても期限内に投票用紙が到着せず、投票できない可能性があるんです。
実際、昨年の2021年の衆議院選挙では、郵便投票を選択した有権者のうち約10%ほどが、投票用紙の到着が間に合わず、「棄権」扱いになったそうです。また、郵便投票を選択した有権者全体の半数ほどが何らかの理由で投票できていなかったそう。
参考:毎日新聞「21年衆院選の在外郵便投票1割が「棄権」扱いに 参院選で再発恐れ」
投票はしたい!でも、さすがに1万円も払って無事に投票できるかも分からない郵便投票をしようとは思えなかったので、どっちみちお金がかかるなら、より確実な大使館での投票をすることにしました。
それでも投票日の前後には、ペルー全土で運輸セクターによる大規模なストライキと国道の封鎖が行われるというニュースがあり、無事に行けるか不安でしたが、ギリギリ何とかなりました。
こんな感じで、大使館のあるリマから離れて住んでいるペルー在住日本人にとっては、投票するのも結構大変なんです。
これはペルーだけの問題ではなくて、世界各地の在外邦人の皆さんが抱えている問題だと思います。
これを解決できるのはネット投票しかないでしょうね。
さて、無事にリマに着いてから早速大使館に向かうと、大使館の前に案内板が。
大使館の中に入ると、マスクにフェイスガード姿のスタッフさん達が何から何まで丁寧に対応してくださって、「日本」をものすごく感じました。私達が移動するたびに椅子など使った場所を消毒していてビックリ。 ありがとうございました&お疲れさまでした。
そして投票自体は10分程度で終わったので、あっという間に大使館を出ました。
大切な一票を入れるために来た価値はあると思うんですけど、この10分の作業の為にリマまで来たのか、とふと思っちゃいました😅
お金もかかるし、もし都合がつかなかったら諦めるしかないので、
ネット投票を、まずは在外邦人から早く始めて欲しい!!!
と強く願う私達でした。笑
つづく
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