コロナ禍の中での帰国
ペルーから日本へは直行便が無いため、アメリカかメキシコ経由が一般的です。今回の帰国では、私たちはアメリカのヒューストン経由、成田空港行きのチケットを購入していました。
出国日の72時間前までに実施したPCR検査の陰性証明書のみでした。
(※この記事における入国条件や項目等は2021年8月時点でのものです。現在の入国要件とは異なる可能性があります。最新の情報等の詳細は厚生労働省のページで各自必ずご確認ください。)
PCR検査は滞在場所から徒歩圏内だったリマ市(ヘスス・マリア区)のBiomedical Technologiesというラボで行いました。(料金は一人当たり6000円程度)
PCR検査で注意しなければいけないのは、日本政府が検査方法や陰性証明書に必要な項目を指定しており、これらに不備があると国籍問わず日本への入国を拒否される可能性がある。とされていたことです。
検査証明書で必要な項目は
1 氏名・パスポート番号・国籍・生年月日・性別
2 検査方法・採取検体(指定あり)
3 検査結果・検体採取日時・結果判明日・検査証明書交付年月日
4 医療機関名・住所・医師名・医療機関印影
5 全ての項目が英語で記載されたもの
以上でした。これらの条件が満たされた証明書であれば任意のフォーマットでもかまわないとの事。
検査前に必ず所定の項目が全て記入してくれるかどうか、また所定の検査方法かどうかを検査機関に必ず確認しなければいけません。ただ、私たちが検査を受けたラボでは日本政府のフォーマットを使って証明書を発行してくれたので安心でした。
PCR検査の結果、2人とも陰性だったので問題なく出国することができました。
(正直どっちかが陽性だったらどうしようとヒヤヒヤでした。笑)
経由地のヒューストン行きの飛行機はほぼ満席。 |
さて、経由地のヒューストンではコロナ前と何ら変わらず、パスポート以外のものは確認されず、あっけなく入国審査が終わりました。(陰性証明書は、リマの空港でチェックイン時に航空会社に確認されただけでした。)
アメリカ行きと打って変わって、日本行きの飛行機はガラガラ。。。 |
まず、日本入国で必要なものは
・陰性証明書の提出
・誓約書の提出
・質問票の提出
・スマートフォンの携行、必要なアプリの登録
でした。
それぞれ説明すると
陰性証明書の提出
これは先述した通りです。ただ、アメリカ入国に限ってはスマートフォンでPDF画像を提示するだけで問題ありませんでしたが(出国時に航空会社職員が確認)、日本入国では印刷された証明書の「提出」が必要でした。
誓約書の提出
入国後14日間の公共交通機関の不使用、自宅等での待機、位置情報の保存・提示、接触確認アプリの導入等についての誓約書を検疫所へ提出しなければいけませんでした。
あらかじめ印刷して持っていましたが、機内でも配ってくれました。
厚生労働省(検疫所が確保する宿泊施設での待機・誓約書の提出について)
質問票の提出
入国後14日間の健康フォローアップのため、ウェブ上でメールアドレス、電話番号等の連絡先等を質問票WEBより回答し、QRコードを作成する必要があります。
スマートフォンの携行、必要なアプリの登録
入国者の位置情報を確認するために、必要なアプリ等を利用できるスマートフォンの所持が必要となります。
※もし持っていない方は、検疫エリア内でのスマートフォンのレンタルを実施している事業があるので、レンタルすることができたそうです。
私達はペルーで使っていたスマートフォンをそのまま使用するため、入国前にあらかじめ日本の事業者と契約をしておき、その電話番号を報告しました。
必要なアプリは出国前にペルーで使っていたスマートフォンにインストールしておき、検疫時は空港内のwifiを繋いで設定をしました。
必要なアプリケーションは
・入国者健康居所確認アプリ(MySOS)
・接触確認アプリ(COCOA)
・Google Maps (iPhoneの場合はインストール不要)
以上です。
入国前に案内されたブースで、係員からインストールしているかどうかの確認と説明を受けます。
入国するまでの流れ
まず、飛行機から降りると係員の指示で移動。
通路でも窓際に椅子が並べられていました。 |
①書類確認
ひたすら歩いた先に、間隔を開けて番号のついた椅子が並べられたスペースがありました。そこに座り、係員から「健康カード」や説明の書類が配布され、必要書類の確認を受けます。
②検疫所受付
確認が終わると、再び移動。
次に検疫所の受付がありました。
こちらで陰性証明書の提出と、強制隔離の対象者かどうか確認を受け、強制隔離先ホテルの部屋などについて質問を受けました。(喫煙の有無・同部屋に宿泊する家族の有無)
※私たちが住んでいる国ペルーは、「水際対策上特に懸念すべき変異株に対する指定国」に指定されていたため、入国後に検疫所の宿泊施設で3日間の待機をしなければいけませんでした。
この受付は家族単位で受け付けていたのですが、気づかず各自で受付に行ってしまったためか、受付の職員には「夫婦で宿泊」と伝えたものの、書類にホテルの部屋がシングルと記入されてしまいました。
それを見て「あれ?夫婦で宿泊したいんですが…。」という希望を伝えたところ、面倒くさいのか「あー、またホテルで言ってください」という対応でした。笑
③抗原検査
その後、唾液検体による抗原検査を受けます。
漏斗をはめた状態の試験管を手渡され、それを持って半個室のブースで試験管に唾液を入れます。唾液を出しやすいように、ブースにはレモンや梅干しの絵が描かれていました。笑
※受付でパスポート裏に個人識別の数字が書かれたシールを張ってもらうので、その後検査結果はその数字がアナウンスされます。
④アプリケーションの確認
その後、またまた移動すると椅子のあるブースがあり、先述したアプリケーションのインストール状況の確認と設定、そしてアプリについての説明を受けます。
⑤質問票の確認
またまた移動し、先述したWEB上での質問に答えて作成するQRコードをこちらで読み取ってもらいます。
自主隔離場所が奈良県だったので、成田空港からの移動手段などをやや高圧的に口頭で確認されました。(質問票の項目にしておけばいいのでは…。)
⑥検査結果判明まで待機
その後③の検査結果が出るまで座って待機します。
その後、30分から40分程待機すると、陰性結果が出た人の番号がアナウンスされます。
⑦陰性証明書の配布と入国審査
その後、職員の誘導で移動すると新たな受付がありました。
そこで検査時に貼られたパスポート裏のシールを確認され、陰性証明書を受け取ります。
陰性証明書と健康カード |
こちらの陰性証明書と健康カードは、ホテルでの宿泊時等に必要なので、入国後14日間は無くさないようにしなければいけません。
その後入管で入国審査がありましたが、入国は顔認証による自動化ゲートでした。入国スタンプは無く、必要な人のみ入国管理官に申告して押してもらうという形でした。(※日本に住民登録する場合は、帰国日確認のためパスポートのスタンプの確認を求められる場合がありますので、住民登録しようと思っている方は、スタンプを押してもらっておきましょう。)
⑧強制隔離ホテルへ入所
入国後は機内に預けていた荷物を受け取り、税関を抜けます。
その後、職員に誘導されて強制隔離のホテル行きのバスに乗ります。
バスの前方に座っていた人から順に、時間差で降車してからは荷物を持ってホテルのフロントへ。
フロントには6つほどの受付があり、家族単位で受付。
昨年8月、コロナ禍での日本入国に関して色々と大変だったのですね。これほど多くの困難があるとは誰も知りません。貴重な生情報ありがとうございます。
返信削除rokkoimport様 コメントありがとうございます!
返信削除早くコロナ前のように、簡単に旅行ができるようになるといいですね…。