私たちが旅行していた時期はペルー独立記念日を挟んでいたので、せっかくならクスコで過ごそう!と、クスコに5日間滞在することに。
宿泊先はAirbnbで見つけた2LDKの家で、ペルーの家に慣れてる私達には十分満足でした。おかげで宿代はかなり安く抑えれました!
オーナーさんもとても良い人だったので一安心。
大人数で滞在するならAirbnbめっちゃお勧めです!自炊も洗濯もできるので、滞在費用をかなり抑えられます。
4人でのクスコ滞在初日の朝は、市場へ朝ごはんを食べに行きました。
市場へ入るとジュース&サンドイッチ屋さんがズラーーっと並んでいるエリアがあって、どのお店もほとんど同じような商品を提供しているのですが、客引きが凄かった!笑
とりあえず流れ着いた先のおばぁちゃんの店の前に座りミックスジュースとサンドイッチを頼みました。
カフェに入ったりするより安いし、充分満足できる朝ごはんが食べれます!ローカル気分を味わいたいならおすすめ!
その後はクスコのメイン広場を中心に散策。
歩いているだけで楽しい、綺麗な街です。
クスコの大聖堂 |
中央広場(アルマス広場)の噴水とインカ王の像 |
可愛いアルパカちゃん |
嬉しそうなお父さん |
ペルーの歴史を感じる壁画 |
毎日天気が良くて散歩が気持ち良かったです。 |
クスコは普通の裏道が絵になります。 インカの綺麗な石組みの土台にスペイン風の建物が建っている様子は しばしばペルーを表していると例えられています。 |
夜まで散歩して、夜の広場でもパシャリ♪ |
同じ場所でも夜はまた違う美しさがあります。 |
さて、翌日からクスコでどう過ごすか、特に決まったプランもツアーも予約してなかったので、散歩しながら何しようか話し合った結果、なんとお母さんの提案で
レインボーマウンテンに登山することに!
クスコのメイン広場にはツアー会社の人達が沢山立っていて、あちこちでツアーへの勧誘をしています。
そのうちの一人にレインボーマウンテンへのツアーについて聞いてみたら、ネットで調べた値段よりは安かったので、さらにお母さんの強気の値切り交渉で4人合わせて安くしてもらい、ツアーを予約することができました。
宿泊先までツアー会社のバスが朝5時に迎えに来てくれるとの事だったのでその日は早めに就寝。
そして当日、まだ辺りは暗く、冷んやりするツアーバスに乗り込みいざ出発。
2時間半…?(うろ覚えです)くらいバスが走ったところで途中休憩が入り、可愛らしい雰囲気のレストランで朝食ビュッフェ!
私達は最後の方に取ることになってしまったのでちょくちょく冷えてるものもありましたが、寝不足でぼーっとしてる体には充分なビュッフェでした!笑
(眠さで朝食ビュッフェの場所の写真は全然撮っておらず・・今更後悔。笑)
それよりも天気が気になりました…めちゃ曇ってる。笑
まぁもう少し日が昇れば晴れるだろうと期待して、再びバスに乗り込み出発。
ここからはレインボーマウンテンの登り口までノンストップです。
ウトウトしていたらいつの間にか登り口まで到着してました!
そして天気はというと…もっと悪くなってるーーーー。笑
周りは霧だらけで何も見えず、しかも雪が降り始めてました。笑
今更引き返す事は出来ないし、まさかお金を払ってここまできてレインボーマウンテンを見れないなんて!!!って最初は思いましたが、山の天気は変わりやすいので予測は難しいし、ツアー会社は悪くないし・・・もうネタにするしか無いか・・・と半分諦めてトレッキング開始。
これ、はるばる遠い国から旅行に来ている方、写真撮影を目当てに来ている方はもっとガッカリしますよね・・・。まぁ、こういう事態も半分覚悟しておきましょう。笑
空気中の酸素濃度は登山口(標高4600m)で低地の70%ほど、頂上(標高5036m)はなんと50%台まで下がります。
ガイドさんも、ツアー客が過剰に心配しないようにバスの中で酸素濃度についてや、高山病の症状について説明していましたが、やっぱり不安にはなります。
モニカもようやくクスコの街の標高には慣れたけど5000mの山に登るのは始めてなのでさすがに緊張…。
道は綺麗に整備されていて、ほとんど緩やかな道のりでしたが、標高が高いと別物です。
少しの上り坂でも数歩歩くと酸素が足りず苦しくなり止まってしまいます。
途中担架で運ばれている人や、苦しそうな顔で引き返す人、うずくまっている人を何人も見かけました・・・。
お母さんは呼吸が苦しそうだったので、早めにお馬さんをレンタルして登山することにしました。無理は禁物で、早めの判断が重要です。
そう。レインボーマウンテンでは観光客向けに馬に乗って登ることも出来るんです!
スタート地点から乗ることも出来ますし、途中の休憩ポイントにも馬を連れて待機している人がいて、向こうから「馬に乗らんでええか~?」と誘ってくれたりします。
寒い中お客さんを待つ健気なお馬さんが可愛くて、つい乗りたくなります・・。 |
お父さんとシンジはインカトレイルチャレンジ後なので全然余裕そうな表情。笑
モニカは経験した事の無い息苦しさに最初は戸惑いましたが、立ち止まってしばらく深呼吸すれば何も無かったかのように回復したので、それを繰り返しながら登り続ける事が出来ました。
そして、ラストスパートの坂と階段のエリアまでたどり着きました。これが一番急でキツかったです。ここからは馬が入れないので、お母さんも馬を降りて、ゆっくり登っていきます。
坂を登っている途中、上から降りてきた人が首を振って
「上まで登っても何も見えねえぜ。」
と一言ポツリ。なんとなく分かってはいても、このラストスパートのキツい登りの途中で聞きたくなかった一言です。笑
天気は登っている間も全く変わらず、辺りは真っ白な景色のままで、ずっと吹雪いていました・・・。
最後の階段を一歩一歩登っていき、そしてようやくたどり着いた頂上で出迎えてくれた景色がこちらです!!
人が沢山で狭い場所にひしめき合い、周りは真っ白。
とりあえず登りきった達成感はあったので、記念写真をパシャリ。
ちょうどバックにレインボーマウンテンがあるはずの場所です。笑 |
アルパカたちが一番カラフルでした・・。 |
バスの中で「山頂で食べれるアルパカ肉の素揚げがおすすめだよ!」とガイドさんが言っていたので頼んでみましたが、塩っ気が強すぎて全然食べれませんでした。笑
塩の入れ物ひっくり返したんか?!ってくらい塩っぱかった。笑
あれが通常だとしたら、、おすすめはしませんが、記念にどうぞ!笑
お肉の味自体は美味しかったです。
コカ茶も頼みましたが、それは今までで一番美味しく感じたかもしれません!葉っぱの量、砂糖の量、お茶の温度、外の気温、全てちょうど良くて、塩っぱい口の中を癒やしてくれました。
肝心のお目当てが見れない分違う事で思い出を残そうと、人混みの中見つけた少しのスペースでマリネラを踊ったりして、頂上でしばらく時間を過ごし、
足元も悪い中標高5000mで踊るマリネラはきつかったです。笑
ガイドさんが「そろそろ降りますよー!」と声をかけていたその時、周りから歓声があがりました!
山の方を見てみると、雲の隙間からレインボーマウンテンのあの山肌が見えていました!
姿を現したレインボーマウンテン! |
数秒後にはまた隠れてしまいましたが、見れないと思って諦めていた登山者全員が大喜び!!
もう少し粘ろうと、チャンスを見逃さないように山の方をしばらく眺めていると、再び山肌が見えてきました♪
急いで記念撮影!
いい笑顔! |
ギリギリ間に合いました! |
雲の流れが早く、またすぐに隠れてしまいましたが、少しでもあの山肌を見ることが出来て本当に良かったです♪
その後、行きの半分の時間で無事下山し、バスに戻りました。
意外と下山してから高山病になる事もあるそうで、モニカは下山し終わる頃に徐々に頭痛に襲われました。でも無事登りきれて、なんとか奇跡的にレインボーマウンテンも拝めたので、帰りは気持ちよくバスの中で休めました。
帰りの途中、朝ごはんを食べた同じレストランで昼食をとり、その後クスコのメイン広場へと戻って来てツアーは終了。
昼食後のやつれたモニカ。笑 |
最初は吹雪の中の高地での登山にどうなるかと思いましたが、かなり内容の濃い時間を過ごし、達成感のある充実したツアーになりました!
レインボーマウンテン プチ情報
このレインボーマウンテン、層のように山肌の色が変化しているのがとても不思議ですよね!
登っている途中でも、赤、紫、水色、黄緑など、場所によって土の色が違う事が分かります。
レインボーマウンテンの様々な色は、山の地表に露出している地層のミネラル成分が酸化して生まれるのだそうです。成分の違いで色は変わり、酸化の度合いによって色のグラデーションも生じるそうです。
そして、レインボーマウンテンの正式な名称は「ヴィニクンカ山」(Vinicunca)で、地元の人達からは「Cerro colorado(セロ・コロラド)」=「カラフルな丘」とも呼ばれているようです。
ただ、このビニクンカ山は周辺の地域の人達によって運営されていますが、未だに周辺の各コミュニティが運営をめぐる権利争いの暴動を起こしたり、それによって入場が制限されたりと色々と時々問題もあったりします。
新たなペルーの観光名所になった美しいビニクンカ山、本当に美しい場所なので、これからも沢山の観光客を心地よく受け入れられるように、地域の人々も納得した形で、良い方向に解決していく事を願います・・・。
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