1月 15, 2023
あけましておめでとうございます！
年末年始は特別なことはせず、今月22日から始まるマリネラ世界大会に向けて猛練習の日々を送っています。
そんな感じでブログの更新も遅れ気味なのですが、今回は以前からずっと書いてみようと思っていたマリネラの歌詞についてご紹介します。
マリネラの曲全てには歌詞があり、ギターやカホンの演奏に合わせて歌があるのが本来の楽曲形式です。
この歌がある形式を「Marinera Cantada/マリネラ・カンターダ」と呼びます。
一方、歌が無く一般的にコンクール用に演奏されるブラスバンドが演奏する形式を
「Marinera con Banda/マリネラ・コン・バンダ」と呼びます。
私たちは普段ブラスバンドが演奏するBanda（バンダ）のマリネラばかり聞いているのですが
ふと、いつも聞いているマリネラの歌詞を調べてみると結構面白かったので
自分なりに翻訳してご紹介してみよう、と思い至りました😁
という訳で、今回紹介するマリネラは
「Sacachispas（サカチスパス）」
なんと作詞・作曲を手がけたのは
日系ペルー人２世のルイス・アベラルド・タカハシ・ヌニェスさん。
彼のお父さんは福島県出身なのだそうです。
ルイス・タカハシさんはLambayeque（ランバイェケ）県の ferreñafe（フェレニャフェ）という地域で生まれ育ち、幼い頃から音楽の才能を発揮し、ペルーのクリオージャ音楽(※)の世界で大活躍しました。
※クリオージャ音楽の詳しい説明はこちら→「クリオージャ音楽の日」
彼の代表曲といえるのが、この「サカチスパス」です♪
現在でも、コンクールには必ずと言っていいほど演奏される定番の曲の一つとなっています。
では早速歌詞を紹介していきます。
【歌詞】
La jarana va empezar al golpe de un buen cajón
salgan todos a bailar y ajústense el pantalón
Saca Cholo chispas del suelo, así
agitando el blanco pañuelo, no
Marinera de mi tierra como tu no hay nada igual
en Costa, montaña y Sierra es la más tradicional
Saca cholo chispas del suelo, así
agitando el blanco pañuelo, no
Marinera de mi tierra que se baila hasta en el cielo
【翻訳】
パーティーが始まるぞ 良いカホンの響きが合図さ！
皆踊りに来るんだ ズボンのベルトはちゃんと締めておけよ
地面に火花を散らすんだチョロ(※) そうだ！
白いハンカチを振ってさ ほら！
故郷のマリネラ 君のようなものは他には無いね
海の街でも山の街でも ペルーのどこでも 一番の伝統さ！
地面に火花を散らすんだチョロ そうだ！
白いハンカチを振って ほら！
故郷のマリネラは 空（天国）でも踊られているのさ
※Cholo（チョロ）とは元々、先住民またはメスティソ（先住民と白人の混血）の男性を指す言葉です（女性の場合はChola/チョラ）。 ペルーでは人種的に混血が多数で、友人や家族への愛称として日常的によく使われる言葉です。
シンプルで可愛らしくて、マリネラへの愛が伝わってきますよね♪
楽しいパーティーで皆でマリネラを踊っている風景が浮かびます。
また「地面に火花を散らせ」という表現が、激しいサパテオをイメージさせて面白いですね！
何といっても、死んだその後の世界でもマリネラが踊られているんだっていうストーリーが素敵。
ルイス・タカハシさんが私達の大好きなランバイェケ出身だったっていうのもなんだか嬉しい発見でした♪
なんともかわいい響きの街フェレニャフェに行ってみたくなりました！
彼が作詞作曲したマリネラで、有名なものがもう一曲あるのですが
それはまた次の機会に紹介します♪
では実際にサカチスパスを聞いてみてください！
こちらは、歌のある「Marinera Cantada/マリネラ・カンターダ」のバージョンです。
ちなみに、この動画で踊っている男性は、世界チャンピオンのメモ・スエロです！
0 comments:
コメントを投稿