すっかり更新が滞ってしまっているこのブログですが💦笑
今回は、久しぶりに私たち夫婦の近況を書いてみようと思います!
2026年に入り、私たちの生活には大きな変化がありました。
それは、夫婦そろってマリネラを教える仕事を始めたことです。
もちろん、これまでも日本でマリネラ教室を開いたり、ペルーへ移住してからも友人や舞踊団の仲間たちにマリネラを教える機会はありました。
でも今年に入ってから、
「マリネラを教えてほしい」
「あなたたちから習いたい」
と言っていただける機会が急に増えました。
自分たちでも驚くくらいの変化でした。
そして、私シンジはUTP(ペルー工科大学)トルヒーヨキャンパスでマリネラ講師として働くことになり、モニカもマリネラアカデミーで講師として働くことになりました。
UTPでマリネラ講師になるまで
もともと私たちが所属している舞踊団のディレクターであり友人でもあるHugoは、UTPでフォルクローレダンスの講師、そして大学舞踊団のディレクターとしても活動していました。
そんな中で、UTPがマリネラの講師を探しているという話があり、
「シンジならできるだろ。応募してみろよ」
とHugoから声をかけてもらったことがきっかけでした。
最初は自分が大学で働くイメージができなかったので、「ハハハ、まぁ誰も応募者がいなかったら応募しようかな。笑」ぐらいのテンションで冗談半分に返事をしてました。
でもHugoからは「これだけの経験をしている人はなかなかいないし、中途半端な人が講師になるよりシンジがなった方が大学にとってもいいから応募しろよ!」と何度も背中を押してくれ、まぁ応募するだけならいいか、と応募してみました。
その後面接を経て、気付いたら正式に自分が講師として採用されることになっていました。
まさかの採用に正直、「本当に自分でいいのだろうか・・・」という気持ちもありました。
日本人である自分が、ペルーの大学で、ペルーを代表する伝統舞踊であるマリネラをペルー人の若者たちに教える。
大学の名前を背負って教えるということに大きな責任を感じました。
競技ダンサーとしての経験や実績には自信がありますが、これまでペルーのアカデミーで講師として働いた経験はありません。
だからこそ、「なぜ自分を選んでくれたのだろう」という不思議な気持ちもありましたし、だからこそ期待に応えたいと思いました。
自分が採用されたのは、既に働いているHugoが推薦してくれていたというのもあったでしょうし、私たち夫婦は以前UTPが開催したマリネラコンクールで優勝した経験があり、大学関係者の方々にも私たちのことを知っていただいていたということも大きかったのだと思います。
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| UTP初出勤時 |
初めて大学で教えた日
初めてUTPで授業をしたのは、3月31日でした。
正直、前日は緊張でなかなか眠れませんでした笑
「何を話そうか」
「どんな流れで授業を進めようか」
「生徒たちはどのくらいのレベルなのか」
そんなことをずっと考えていました。
教室に入ると、学生たちも少し緊張している様子でした。
もちろん、私も緊張していました。
最初に自己紹介で「私は日本人です」と伝えると、驚いている学生もいました。
でも、それ以上に驚いたのは、すでに私たち夫婦のことを知ってくれている学生がいたことです。
これまでのコンクールでの活動や、私たち夫婦のことを知ってくれている学生もいて、「自分たちが思っている以上に見てくれている人がいるんだな」と感じました。
授業には、経験者から初めてマリネラを踊る学生まで、さまざまなレベルの生徒がいました。
そこで改めて感じたことがあります。
それは、経験年数と基礎のレベルは必ずしも比例しないということです。
「自分は経験者です」と言う学生でも、改めて基礎を確認すると、意外とできていない部分が見つかることもありました。
だからこそ、最初から基礎を何度も丁寧に伝えていく必要があると感じました。
真面目に取り組んでくれる学生も多く、楽しみながら授業を進めることができています。
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| 生徒さん達とパシャリ♪ |
教えることで、自分自身も学んでいる
教えるという経験は、自分が普段当たり前のようにしている動きを、一つ一つ分解して言葉にする作業でもあります。
日本でもマリネラを教えていた経験はありました。
でも、自分が学ぶこと、踊ることと、人に伝えることはやはり違います。
さらに今回は、スペイン語で教えるという新しい難しさもありました。
マリネラの経験や歴史、踊りについてはある程度説明できる自信がありました。
しかし、いざ説明しようとすると、言いたいことがすぐにスペイン語で出てこなかったり、感覚的な部分を適切な言葉で表現できなかったりすることがあります。
ただ、生徒たちは私が外国人であることを理解してくれていて、言葉に詰まると助けてくれるので、本当にありがたい!
また、日本から来た人間がマリネラを教えているということに興味を持ってくれる学生も多く、「先生、日本語でありがとうって何て言うの?」とかを興味津々で聞いてくれたりもして、そうした交流も嬉しく感じています。
そして、教えることで自分自身の踊りにも変化がありました。
ある程度踊れるようになると、コンクール前は振付や表現を中心に練習することが増え、基礎を見直す時間が少なくなることがあります。
しかし、生徒たちに基礎の大切さを伝える立場になったことで、
自分自身は本当に基礎を大切にできているのか
と改めて考えるようになりました。
生徒に伝えていることを、自分ができていなければ説得力がありませんよね。
自分のクセを見直し、基本のステップを丁寧に確認するようになり、以前よりも自分の踊りと向き合う時間が増えました。
教えることは、相手に伝えるだけではなく、自分自身を成長させてくれるものだと大きく実感しています。
競技者としての経験を、次へつなげる
私たちはこれまで、コンクールに参加する競技ダンサーとしてマリネラに向き合ってきました。
ペルーへ移住した理由も、もっと本場でマリネラを学びたい、そして世界チャンピオンを目指したいという思いがあったからです。
嬉しい結果を得られたこともあれば、悔しい思いをしたこともあります。
世界大会という大きな舞台で、毎年トップレベルの選手たちと競い合う中で積み重ねてきた経験や、そこで感じた課題は、今の自分たちにとって大きな財産になっています。
競技者として悩み、練習してきた経験があるからこそ、生徒たちがどこで悩むのか、どんな練習が必要なのかを考えることができるのだと思います。
夫婦で先生として向き合う日々
そして、モニカも今年からマリネラ講師として活動を始めました。
元世界チャンピオンのKervin Rodriguezさんから、自身の運営するアカデミーで先生を探しているということで声をかけていただいたことがきっかけでした。
私がUTPで教えることが決まっていたこともあり、モニカにとっても良いタイミングだと思い、講師として活動することになりました。
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| モニカはアカデミーで小さな子供たちから年配の方まで幅広い世代に教えています。 お互い「教えている」といっても全く違う経験をしているのが面白いです。 |
モニカは小さな子どもから年配の方まで、幅広い世代に教え、私は大学生に教える。
同じマリネラでも、相手が違えば教え方も全然違います。
最近は家でも、
「こういう生徒にはどう教えたらいいかな」
「こういう場合はどう伝えれば分かりやすいかな」
と、お互いの授業の話をしながら、「こう教えたら分かりやすかったよ」と情報交換する時間が増えました。
お互いの経験を共有しながら、先生としても一緒に成長しているように感じます。
これからも踊ること、伝えること
振り返ると、数年前の自分が今の状況を想像できたかというと、きっと難しかったと思います。
日本でマリネラを教えていた経験があったので、いつかまた誰かに伝えることはあるだろうと思っていました。
でも、それがペルーの大学という場所で、ペルー人の学生たちに向けて教えることになるとは想像していませんでした。
マリネラがもっと上手くなりたいという気持ちでペルーへ来て、練習を続け、たくさんの先生方や仲間たちから学んできました。
そして今、その経験を少しずつ誰かに伝える立場になっています。
もちろん、私たち自身もまだまだ学ぶことばかりです。
これからも、踊ること、学ぶこと、そして伝えることを大切にしながら、マリネラと向き合っていきたいと思います。
書きたいことはまだまだたくさんあります。
このブログも私たちの活動や、ペルーでの経験を残していく場所として、ゆっくりではありますが続けていきます。
これからもよろしくお願いします。







